「大人になってからも、矯正治療ができるのかしら?」と悩んでおられる方は多いです。歯周病が進行しておらず、歯の周囲の組織(歯肉や歯槽骨)が健康な状態に管理できていれば、年齢に関係なく歯の矯正治療をすることはできます。ご自分の強い希望・意志で矯正治療を始められると、治療に対する意識が高く、確実に良い治療結果を得られます。
ただし、成人では、『顎(あご・がく)』の成長はほぼ完成していますので、歯並びや咬合状態を整えるには、現在のお口の中の範囲内で、歯を移動することが主とならざるを得ません。矯正治療に関心がある方は、相談してみてください。
「矯正治療はしたいけど、装置が目立つのがいやだな。」「人に知られずに矯正治療をしたい」などでお悩みの大人の方にピッタリな目立たない装置がお勧めです。
透明マウスピースを使う矯正方法があります。装置をつけていることが、周りの方には全く分からないほど自然な口元のままで続けられる矯正治療法です。
当院では世界中で最も普及しているマウスピース矯正システムである『インビザラインシステム』を採用しております。アメリカのアラインテクノロジ—社が開発した矯正治療システムです。コンピューターソフト上で、矯正歯科医師の処方に従い綿密な治療シュミレーション(治療計画)を行います。患者様は、ドクターの指示通りにマウスピースを交換していきながら、毎日22時間ほど装着し続けるだけで、治療が進行していきます。
矯正治療に関してカウンセリングを行います。患者様のお悩みをお聞きし、解決方法や原因についてお答えします。また、インビザラインについてのご説明をいたします。
歯の印象採得、口腔内写真、レントゲンなどの検査を行います。口腔内の必要な情報を採取したら、治療計画立案の基にします。
採取したデータを基に、米国アライン・テクノロジー社が独自のシステムを用いて治療計画を立てます。そこでマウスピースが作製されます。
マウスピースができるまで2週間から1か月ほどかかりますので、それまでにむし歯や歯周病の治療をしておきます。
マウスピースが送られてきたら、矯正治療の開始です。患者様に2つずつマウスピースをお渡しし、2週間ごとに交換していただきます。
1か月ごとに歯の動きの経過を診るために通院していただきます。1年半から2年半で歯を動かす過程が終わります。
歯を動かしたら、次に保定期間に入ります。これは、動いた歯が元に戻らないように固定するための期間です。保定が終われば治療終了です。