矯正は、乱れた歯並びを歯の移動によって整える治療法です。
歯を移動させる期間は数年に及びます。そのため、矯正装置が外れたら、治療もすべて完了したと思いがちですが、実はまだ終わりではありません。
その後はリテーナーと呼ばれる装置を使った保定期間へと入ります。
今回はそんなリテーナーについてわかりやすく解説します。
リテーナー(保定装置)って必要なの?
私たちの歯は、歯茎の線維や歯槽骨によって、しっかりと固定されています。
それを強引に移動させるのが歯列矯正であり、どのようなケースにおいても必ず「歯の後戻り」は起こります。
ですから、マルチブラケット装置やインビザラインのようなマウスピース型矯正装置が外れても、後戻りを防止するためのリテーナーが必要となるのです。
保定処置を省いてしまうと、時間をかけて動かした歯が元に戻ろうとするため注意が必要です。
リテーナーの使用期間
一般的な歯列矯正でリテーナーを遣うのは、歯の移動にかかった期間と同等です。
つまり、ワイヤー矯正で歯を動かすのに2年かかった場合は、リテーナーも2年程度装着することとなります。
とても長い期間に感じることかと思いますが、美しい歯並びを安定させる上で不可欠といえます。ちなみに、保定装置であるリテーナーは、歯を動かすために使用した矯正装置ほど複雑なものではありません。
マウスピース型のリテーナーもありますので、保定期間中の負担は比較的小さいといえます。
まとめ
このように、矯正治療の本番は、マルチブラケットなどで歯を動かす期間ですが、その後の保定処置も重要なプロセスのひとつといえます。
保定処置まできちんと終えることで初めて、安定した美しい歯並びを手に入れることができるのです。
京都市でそんなリテーナーや保定処置についてさらに詳しく知りたい方は、いつでも当院までご相談ください。
疑問や質問にわかりやすくお答えします。
2021年04月20日
カテゴリー: 矯正歯科コラム